UQ、月額1980円で通話し放題&高速通信!「格安」で出遅れたKDDIが怒涛の攻勢

UQ mobileは合併後、1年に満たない期間でこれほど急速に攻めの戦略を打ち出しているのでしょうか。そこには親会社でもあるKDDIが、低価格帯のサービスで大きく出遅れていることが影響しているものと考えられます。ここ2年のうちに、「格安スマホ」に象徴される、低価格を求めるユーザー向けのサービスが急速に伸びていて、ソフトバンクはワイモバイル、NTTドコモは同社の回線を用いた多くのMVNOを活用することでユーザー獲得を進めているのです。しかしKDDIは、昨年まで低価格を求めるユーザーに向けた明確な戦略が打ち出せず、急速に立ち上がる低価格帯のサービスで大きく出遅れていたのです。そこでKDDIは、UQ mobileを活用して低価格サービスの強化を図る方針を決めたと見られ、それがKDDIバリューイネイブラーとUQコミュニケーションズの合併、そしてUQ mobileのサービス急拡大につながっているものと考えられます。低価格サービスの競争は、スマートフォンの「実質0円」販売の事実上禁止措置などの影響もあって、今後も一層過熱するものとみられます。そうしたなかにあってUQ mobileがどこまで存在感を高められるのかは、KDDI自体の業績にも大きな影響を与える可能性があるだけに、大いに注目されるところなのです。次々展開する新施策が、ユーザー拡大にどこまで貢献するのか、まずはその成果を見守る必要があるでしょう。

Leave a Reply